1. 事業の基本理念
はなよりい株式会社は、自然資源と地域資源を活用し、障がい者・高齢
者を含む多様な人々が共に働くことのできる就労環境を整備すること
で、持続可能で心豊かな地域社会の実現を目指します。
本事業では、菌床シイタケの栽培と販売を通じて、「農」と「福祉」と「地
域」を結びつけた共生型ビジネスモデルを構築します。
2. 事業概要
事業名:菌床シイタケ通年栽培および販売事業
拠点:埼玉県大里郡寄居町西ノ入栃谷地区
栽培方式:ハウス内での菌床によるシイタケ栽培
栽培品種:肉厚・高品質な菌床シイタケ
(千葉県産菌床を経て、2026年1月埼玉県産への切替予定)
生産形態:通年出荷型、地域直売・卸・加工品展開も視野に入れる
3. 就労支援と作業設計
事業所には就労継続支援 B型施設を併設し、障がい者の福祉的就労の場として以下の業務を段階的に提供します。
- 菌床の搬入・配置
- 水やり・環境(温湿度)管理
- 収穫・品質選別
- パッケージング・ラベル貼り
- 出荷補助・施設内清掃など
各工程は、障がい特性や作業能力に応じて細分化され、作業に無理がなく、成功体験を得られる設計とします。
4. 生産・品質方針
- 安全・安心な天然水利用ハウス栽培
- 徹底した環境管理と手間を惜しまない手入れ
- 品質基準を明確にし、選別工程での妥協を許さない
これにより、ブランド価値の高い「はなよりい椎茸」として、一般消費者からプロの料理人まで幅広く評価される商品づくりを目指します。
5. 地域資源の活用と共生 (菌床シイタケを中心に)
本事業では、菌床シイタケの栽培活動そのものが地域資源を最大限に活かす仕組み となっています。
- 1.埼玉県内での将来的な菌床原材料(広葉樹のおが粉等)の確保に向けて、地元林業や製材所との連携を模索し、地産地消型の菌床循環体制の構築を目指します。
- 2.菌床栽培に必要な温湿度制御において、地域の間伐材などを活用した 小規模バイオマス熱供給システムの導入を検討し、持続可能な栽培環境を整備します。
- 3.菌床の搬入・廃菌床の堆肥化などにも地域の農業者・事業者を巻き込むことで、菌床栽培を核とした 地域内循環型のエコシステム を形成します。
- 4.地元高齢者・障がい者の就労参加により、菌床シイタケ栽培が 地域住民の生きがい・役割を生み出す現場となることを重視します。
6. 事業の将来展望 (菌床シイタケを核とした展開)
菌床シイタケ栽培を核とした事業は、以下の段階的な成長を想定しています。
- 第1段階:安定的な菌床シイタケの通年栽培体制の構築
栽培施設の稼働安定化、品質基準の確立、福祉的作業設計の定着 - 第2段階:ブランド化と販路拡大
はなよりい椎茸としての地域ブランド構築、地元飲食店・道の駅・福祉マルシェ等との連携販路開拓 - 第3段階:付加価値商品の展開
乾燥シイタケ、粉末、だしパックなどの 加工品開発による障がい者作業の多様化と収益強化 - 第4段階:地域・福祉資源との連携深化
廃菌床の堆肥化による地域農業支援、地域イベントでの試食・販売などシイタケを起点とした交流促進
7. 社会的意義と持続可能性 (菌床シイタケ栽培がもたらす価値)
菌床シイタケ栽培を基軸とした本事業は、単なる農業生産にとどまらず、以下のような多面的な社会的意義と持続可能性を内包しています。
- 福祉的価値 :障がい者や高齢者が携われる工程が多く、就労支援における「役割のある作業」の場を提供
- 環境的価値 :無農薬・省水型の菌床栽培に加え、バイオマス熱や再利用資源の活用により、低環境負荷の栽培を実現
- 経済的価値 :高品質な椎茸の生産により安定した販売収益を見込み、加工・直販による多様な収益モデルを創出
- 地域的価値 :栽培・販売・加工の全工程において地域住民と関わる仕組みを持ち、地域共生型のインフラ として機能
菌床シイタケ栽培という日常的で身近な営みの中に、働く喜び・地域とのつながり・環境への配慮を組み込むことで、 持続可能で人間中心の地域経済モデルの確立を図ります。
